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観音堂建立について

仏像造像700年記念

観音堂建立について

 東円寺には文保元年(1317年)「丹後国住人 運慶法印曾孫石見静存」と言う仏師により造られた、村指定重要文化財の聖観音像があります。

 忍草浅間神社には、三体の御神像があります。この三神像は、国指定重要文化財に指定されています。

 聖観音像と、三神像は同じ仏師により造られました。幕末までは、浅間神社の境内の観音堂(庁屋)に安置されていましたが、明治の神仏分離により、聖観音像は東円寺に遷座され、観音堂は社務所に変わってしまいました。以来、140余年間、聖観音様のお堂がありませんでした。

 この度、2017年には、聖観音像造像700年にあたりますので、記念事業として観音堂の再建を発願し、2022年(令和4年)11月3日に落慶を迎えました。

~観音堂落慶法要~

令和4年 11月3日(木) 東圓寺観音堂落慶法要挙行

晴天に恵まれ、稚児行列も華やかに無事盛大に挙行致しました。

皆様のお近くで観音様の御加護がありますよう
日々御祈りしております。

また11月より毎月18日は14時より
観音堂内にて観音様の御供養を行います。
皆様の来寺を心よりお待ちしております。

基礎工事

2020-06-29
 爽やかな風の吹く穏やかに晴れた日でした。夕方遅くまで、基礎業者さんがお仕事してくれていました。少しずつ工事は進んでいます。

基礎工事が始まりました。

2020-06-27
 完成は観音様のみ知る世界です。明日は誰にも予想がつかないことを、コロナウィルス感染によって改めて感じる日々です。多くの方からご寄付を頂戴しております。工事の様子を今後もお届けいたします。

不動明王縁日

2020-04-28
 毎月28日は、不動明王の縁日です。昨年より縁日には、副住職が護摩を焚いております。今日は、様々な祈願と共に、コロナウイルス感染収束を祈願しました。
 
 数名の方より、コロナウイルス感染収束祈願のお写経をお預かりしておりました。人々の尊い心は神仏に必ず通じていると思います。ご賛同いただきました皆様に感謝いたします。
 
 伝教大師や弘法大師が活躍した(現代では活躍という言葉ですが、当時は困難に立ち向かった)時代背景には、混沌とした社会情勢がありました。格差社会を考えるとき、平安時代の格差は現代に生きる私たちには到底想像できません。人々の疲弊した姿に時の天皇は、様々な策を講じました。仏教を日本社会に取り入れることは社会を変えるために必要不可欠と考えられたのでしょう。けれども、民衆に簡単に受け入れられるはずもなく困難なことばかり・・そのような状況下でも困難に立ち向かう原動力となったのは、多くの人々が平穏に暮らせる社会を目指していたからだったと思います。
 
 人が人として営みを始めた時から、永い歳月を経て現代を生きている。私たちは、困難に立ち向かっていた先人たちに思いを馳せ、感謝を忘れず収束の祈りをささげていかなければならないと思っています。

地鎮祭

2020-04-16
 東圓寺にとりまして観音堂建立は悲願です。聖観音造像700年の記念事業に取り組んできましたが、時には「住職も頭がいい・・どこかから古い観音様をもってきて、古いからお堂を建立すると言い出した・・」という根拠のないうわさが出ました。
 
 確かに、文化庁の調査が入る以前、東圓寺に鎮座されているすべての仏さまの造像年月日を周知していたかどうか・・と聞かれましたら知らないことが多く、どうしてこのような現象が起こってしまっているのか、様々な疑問が残りました。
 
 自坊にある仏様について、知らないことが多い理由の一つとして考えられたことは、生まれて育った場所だからこそ、知っていると思い込んでしまうこと。また、知っていると思い込むと同時に、皆知っているだろうと思い込んでしまっていることです。まるで交通標語のようですが、「知らないかもしれない・・」という意識を寺側から変えなくてはいけないことに気づきました。このことに気づいてしまったために、いばらの道を歩むことになりました。
 
 穏やかでない話になっていますが、気付くことは変革を意味します。それまでの自分たちの意識を変えると、それは他に影響していくことになります。観音堂建立の誓願も大きな変革でした。観音堂は廃仏毀釈によって、忍草浅間神社の境内から東圓寺に移られました。忍草浅間神社におられた時には、観音堂というお堂におられましたが、政治的な理由(神社から寺院へ移る)から東圓寺に来られたので、お堂を建てる余裕はなかったと思います。けれども、お堂が無くなったことによって、観音様の存在は忘れ去られてしまったのです。
 
 忍草という地域は古い集落で、村民が団結しています。観音様の存在を知る村人は当時もほとんどいらっしゃいませんでした。どのような些細な情報も共有していた部落の人々にとって、700年前の観音様の話など寝耳に水だったようです。知らないことの拒絶反応は大きく、その拒絶から様々な問題が勃発しました。
 
 新聞等で寺院が減っていくということを聞いたことがある人もいると思いますが、この状態を放置してしまったら、貴重な存在が闇に葬られてしまいます。知らなければ、知らさなければ・・そう思うとき、700年という歳月の重みを、これからまた100年と歴史を積み重ねることの意義を伝えるために、お堂は絶対に必要だと感じました。
 
 人々の言葉に惑わされず、観音堂建立を思い続けてこられたのは、慈悲深い観音様の支えがあったからだと感じます。また、支えてくださっている役員を始めとする多くの方のお陰です。工事の様子を発信して参りますので、今後ともご協力お願いいたします。

コロナウイルス感染収束を願って

2020-04-12
 連日コロナウイルス感染のニュース、またそれに伴い緊急事態宣言を受けての自粛規制が発令されております。総理大臣をはじめ都道府県知事、医療従事者の皆様、また感染を最小限に食い止めようとデータを分析されている関係者の皆様のご苦労に厚く感謝申し上げます。
 
 このような時だからこそ、私たちにできることはあるのだろうかと思案しております。何よりも寺院は祈りの場であります。毎日新型コロナウイルス感染拡大の収束を祈願しております。けれども、それ以上に何か社会に貢献することがあるのではないかと。
 
 東圓寺では写経や座禅体験をさせていただいております。写経体験では、写経用紙の最後に「為」という欄がありまして、この部分には、個々の願い事を記入していただき、観音堂に納経させていただくことになっております。観音堂が建つまでの間、現在は本尊様がお預かりくださっております。
 
 この度、コロナウイルス感染収束に対し、お写経にて皆様と祈ることを発願したいと思います。お写経の方法は、感染予防対策として東圓寺にお越しにならず、ご自宅でお写経していただきます。遠方の方は、納経料を事前に東圓寺の郵便指定口座にお納めいただきます。振込確認後、写経用紙と返信用封筒、写経の証としておはな(散華)を同封し郵送させていただきます。お書きになられた写経用紙は、返信用封筒に入れていただき投函していただきます。観音堂完成後、堂内に納経させていただきます。近隣の方は、東圓寺にお越しいただきお写経用紙をお渡しすることも可能です。ご自宅でお写経していただきご持参いただくようお願いいたします。納経料につきましては、写経用紙をお渡しするときでも、お書きになれた写経を持参された時でもよろしいかと思います。
 
 観音堂にお写経を納める意義は、古からの観音信仰にあります。観音信仰の拠り所となっているのが「妙法蓮華経」の「観世音菩薩普門品」第25(観音経)です。この経典によれば、観音菩薩の名は「世の音を観ずる」菩薩であることに由来します。苦しんでいる人が一心にその名を称えれば観音はただちにその音声を聞き取って、七難や三毒といったこの世の苦しみを消し去ってくれると。
 
 700年という長い歳月、戦争、飢饉、疫病や災害など東圓寺の聖観音様は人々の苦しみを受け止め、お守りくださったからこそ現在があると思います。時代は変わっていますが、人々の苦しみは同じであると思います。
 
 納経料について役員と相談させていただきました。現在、東圓寺にてお写経をされた場合は、1000円お納めいただいておりますが、郵送料等、また、納めていただいた納経料を寄付金として使わせていただくことを検討しております。新型コロナウイルス感染収束祈願の写経につきましては、2000円お納めいただきまして、内1000円を寄付金に、残りを1000円から郵送料に使わせていただき、残った金額は観音堂建立資金に充てたいと思いましたが、役員中では、1000円のままでいかがだろう・・後日検討してもいいのではないだろうか・・というご意見もいただきました。役員の意見も一理あると思います。そこで、納経料は1000円以上とさせていただきます。お写経してくださる方のお気持ちを込めていただくことが、観音様に届くのではないかと思っております。上記趣旨ご理解の上、皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
 
※ご確認をさせていただく方法としまして、大変お手数をおかけいたしますが、お問合せホームから必要事項をご記入いただき送信していただきますようお願いいたします。
 
  ゆうちょ銀行  東圓寺
         総合口座 記号 10800 
              番号 6654231
 
 
天台宗 忍草山 大日院 東円寺
〒401-0511 山梨県南都留郡忍野村忍草村38
TEL 0555-84-4114
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