寺庭のつぶやき

こんな私ですが・・

2018-01-17
 言葉(語彙)は、経験により豊かになり、表現も自由に操れるようになる・・そんなことを考えるようになったのは、40歳を過ぎたころでした。年齢を重ねることと、人が豊かになることが比例するとは限りません。しかし、年を重ねることは重要なことであるようにも思えます。
 
 10代後半の人生に絶望した時・・どうしたらタイムスリップできるだろうと考えていたころを時々思い出します。絶望という壁をよじ登った原動力は自分に負けたくない・・過去を振り返ってあの時は良かった・・・そんな風に思う人生・・娘と歩きたくない・・そう強く思っていました。
 
 今になると、タイムスリップして幼稚な自分の姿を見る自信がありません。様々なことに、苛立ち、腹を立て、時には親や他人、社会を悪く思っていた自分が恥ずかしいです。若かったですし、無知でした。けれども、誰もが同じ道を歩いていることに気付くと、誰が悪いわけではないことに気づきます。また、その事実は忘れてはいけない、私の宝だと思っています。
 
 神仏の導きによって、見知らぬ道を歩かされているように感じます。伝統文化の申請が通り、お稽古をして、花展に出瓶していただいたり・・いよいよ報告書の作成に入りました。すべてが未知の世界です。こんな私が・・人生は何とかなるもののようです。

キーワード・・

2018-01-16
 ここ数年の間に、肉親が亡くななり、取り合えず火葬してお骨にした後、どうしたらいいのか分からない・・そんな問い合わせがあります。基本的には、祖父母の菩提寺であることを聞いた孫が、父母が亡くなった後、埋葬をどうしたいいのか・・悩み親戚に相談すると、寺院を紹介してくれて、恐る恐る問い合わせしてくる・・そう言う状況でしょうか・・
 
 高額なお布施を要求されるのではないか・・それが一番の不安だと思います。しかし、お話を進めて行くと、何らかの誤解が解けて安心されますと、亡くなった方の死を初めて受け止めることができるようです。経験のないことは不安から始まります。死を受け入れて寂しく思い涙を流せるようになるには、幾つかの段階があるように感じます。身内の死に慣れる人はいませんが、現代の寺院の仕事は、安心させることが第一なのかもしれません。
 
 疎遠になっている親戚・・。情報に溢れた社会と言われていても、情報が溢れすぎて、キーワードが分からなければ検索できない・・複雑な時代です。

夜中までかかって・・

2018-01-15
 忙しいことを言い訳にして、片づけたいところがたくさんあって・・でも、なかなか整理整頓ができません。何よりも重要なことは、どのような収納が自分たちの生活スタイルに合っているか・・と言うことですが、そこが分かるまでが大変です。日々試行錯誤しています。
 
 とても良い時代です。お店に行けばないものはありません。雑誌などに掲載されている様々な収納は、自分の生活スタイルに合っていなければ機能を十分に活用できません。ある時そのことに気づき・・
 
 その現象は、パソコンや携帯と似ています。様々な情報ツール・・それを使いこなすためには、時間をかけて操作を学ぶことが唯一の方法なのですから・・・便利という言葉に惑わされているようです。
 
 少しずつ孫のいる生活に慣れて・・けれども孫たちは物凄いスピードで成長しています。お片付けしている私を見て「ばーば何しているの?」「お片付けよ・・散らかさないでね・・」というと、買って来たばかりの収納グッズを見て、「なんで・・これ買って来たの?高いじゃん・・」という言葉に、その商品が高価なものか、安物なのか分かっていないのに、言葉だけは一人前で次の言葉は出ませんでした。
 
 私が片づけを始めると、片づけた場所を確認する孫・・孫が眠ってからも、階段下の納戸を片づけて終了しました・・気付けば1時を過ぎていました。でも、スッキリしました。

道祖神・・

2018-01-14
 昨日は寒い中、孫を連れて娘夫婦は、道祖神の飾りつけに出かけて行きました。忍草に道祖神は5か所あります。組によって言い伝えられたものがあるのだと思いますが、多少飾り方が違います。
 
 東円寺からは徒歩1分もかからないところに双胎道祖神が祀られています。子供を神様と思って、悪いことをしても叱ってはいけいないお祭りであると聞きましたが、今では違っているかもしれません。
 
 道祖神祭の最大の魅力は、富士山を背景に、道祖神が隠れて見えないほど背の高い竹に色とりどりの折り紙や紙テープが風になびく風景です。今年は、全く雪が降らず、乾燥しているため茶色く乾燥した木々が目立ちます。そのためでしょうか・・竹の美しさが際立ちません。
 
 忍野村に竹藪はありません。それでも、わざわざ竹を切りに行くのです。その意味を知る人はいません。例年ですと、色とりどりの折り紙で飾られた竹がが、雪化粧している村の中でとても映えるのですが、竹のカサカサした感じが目立っていました。
 
 道祖神祭が始まると、住職は荒神払いを始めます。5・6年前は、道祖神祭の写真を撮るためにカメラマンがいて、歩いている住職と飾りつけらえた道祖神をバックに写真を撮られたことがあったそうです。今年はあまり美しくなく残念です。

宝物庫・・・

2018-01-13
 今から40年ほど前、東円寺でとてもお世話になった方が、今日亡くなられました。当時、バブル全盛の時代、山梨県内で名が通っていた会社の社長さんでした。しかし、時代に翻弄されて、共同で仕事していた会社の業績が悪化し、その悪い波にのまれて行きました。
 
 ご本人からお話を聞くことはできませんでしたが、亡くなるその瞬間・・幸福だったのでしょうか・・ご本人でなければ幸福の価値について測ることはませんが、現在複雑な心境です。
 
 今日葬儀をしている方の寄付によって、宝物庫が建てられました。1階は湿気が強すぎて、様々な道具がしまってあります。大事なものは2階に置いてあります。東円寺にとって、とても重要で大事な本が保管されています。様々なジャンルの本は、入所困難な書籍ばかりです。必要な人にはそれは大事な本です。
 
 機会あるごとに生前ゆっくりお話をしいと思いながらも、口数の少ない方でしたら、お話しできずに旅立たれました。それが残念です。ご冥福をお祈りいたします。