寺庭のつぶやき

逆縁起・・

2017-12-29
 私が嫁ぐ以前は、餅つきの長は先代住職、現住職の父親でした。それは厳格な人で、大柄な体つきといつも苦虫を噛み潰したようなお顔でいるので、印象は良いとは言えません。けれども、心は誰よりも温かく慈悲深い人でした。時々見せてくれた笑顔が、とてもキュートだったと言っては失礼ですが、人間味のある方で尊敬していました。
 
 私が嫁いだ1年前、先代の奥様は他界されていました。忌服という習慣のある日本です。その年家族に不幸がありますと、お正月はお供え餅や松飾はしません。ところが、仏様は穢れはいいませんので、ご本尊様を始めそれぞれの仏様に、奥さんが亡くなったからとお供え餅をお供えしないということもありません。次の年に、先代も他界されましたが、松飾はしませんが粛々とお正月準備は進められました。
 
 当時のお餅つきは25日・・お寺の餅つきが終わるとあくる日26日が部落のお餅つきだったようです。けれども、繰り返しになりますが、クリスマスという風習が根付いてしまい世話しない・・サラリーマンは年納めの仕事に追われいますから、お手伝いも難しい・・温暖化の影響もあり、お餅がカビてしまうことも・・
 
 住職が兼務しています上野原では、苦をつくと言って29日に餅つきをする風習があると聞きました。先代は機械でついていたようですが、ご縁あって杵と臼をご寄付いただき、お供え餅ものし餅も杵と臼でつくことができています。結局、年末バタバタしてしまいますが、様々な縁を考えますと29日に変更して良かったように思います。当時赤ちゃんだった子供が、来年成人式を迎えます。独身だった人が奥さんを連れ、数年後に子供を連れて餅つきに参加してくれています。血縁ではなく、不思議なご縁で集う人々の手によって、仏様のお供え餅が作られています。
 
 娘も子供が二人・・御餅の大好きな二人の孫は、お腹がはちきれんばかりに、つきたてのお餅をほおばっていました。今年も、お餅つきに参加してくれた方々と、お檀家さん、東円寺に縁のある方々の苦をつき、来年が良き年となるよう願いました。

大掃除・・

2017-12-28
 東円寺の心臓部といてっも過言ではない台所・・少人数から大勢の食事を作るための鍋、電気釜、オタマなどの道具類・・様々なものが納戸に置かれています。
 
 たくさんの物を収納する予定で、納戸は広く使いやすいのですが、時に広さに胡坐をかいて乾物や調味料など賞味期限が長いものを無造作にしまって忘れてしまうことも多く、反省するものの日常に流されて気付けば期限切れのものが・・・
 
 100人以上の食事を作るときに様々な様々な食材を保管するための業務用冷蔵冷凍庫もありますので、使える昔の冷蔵庫が勿体ないからと納戸に置かれて使用していましたが、捨てる決心をしました。そのためにも今日は納戸の大掃除をすることに・・
 
 台所の隣の部屋は畳部屋で、大抵そこは食堂のような役割を果たす12畳の部屋がありますが、納戸から出し諸々のものがその部屋いっぱいにありました。納戸には棚がありそこに大鍋を置いています。棚から降ろしますと、こんな大きなものがコンパクトにしまわれていたものだ・・と、片づけた自分を褒めてみたり・・
 
 冷蔵庫のスペースが開いたこと、それによって食品の無駄をなくす努力をすることになります。寺に嫁いで20年・・今までは、行事追われた人生でしたが、やっと一歩前を歩く準備が整いそうです。

ペレットストーブ・・

2017-12-27
 離れを増築したとき、住職は念願の薪ストーブを設置しました。薪ストーブに対する愛情という表現はおかしいかもしれませんが、とても深いように感じます。
 
 忍野村では、限定ですがペレットストーブに補助金がおります。少しずつ設置しているお宅は増加傾向にあるようです。薪ストーブのように煙突が必要ありませんので、設置場所も様々なようです。薪ストーブに何とも言えない温かさを経験している住職は、ペレットストーブを購入することにしました。薪ストーブとは全く違った魅力がペレットストーブにあります。最大の魅力は光熱費です。
 
 冬の暖房費は節約が大変です。富士吉田市に恩師林組合がありペレットを広く活用してもらいたいという事情もあるようです。ペレットは、灯油に比べると現在の灯油の値段では半値です。今後の暖房費を考えますと経費削減につながることを期待しています。

おせち料理の買出しへ・・

2017-12-26
 ここ数年、今日という日におせち料理の食材の買出しへ静岡県沼津市にあります食遊市場に買出しに行きます。柿田川湧水から車で5分ほどのところに卸売り団地があります。
 
 28日以降は駐車場に車が止められないほど混雑しています。食遊市場に行くと、まずゲットしなければならないのが買い物カートです。買い物が済んだ方にお声をかけて、荷物を降ろしたらカートをその場で譲っていただきます。そうしなければ、カートは手に入らない・・という暗黙のルールがあります。
 
 おせち料理の買出しも、年末の恒例行事です。今年は、作る量を考えながら多くなり過ぎないように考えて食材を調達しました。年末の恒例行事が一つずつ終わって行きます。

クラッチ脱走・・

2017-12-25
 東円寺には、番犬のビーグル犬「クラッチ」がいます。昨晩は気温が高かったお蔭で、雪にはならずどしゃ降りの雨が降っていました。クラッチの散歩に出た住職は、雨だったからでしょうか・・リードが手から離れクラッチは脱走しました。
 
 夜中の12時30分・・ウトウトし始めたころ私の携帯電話が鳴りました。娘から電話です。「どうしたの?」と聞くと「クラッチが帰って来たから、お父さんを呼んで・・」と。すっかり寝込んでいる住職ですが、家の電話が鳴るとムックとしっかり起きることが出来るのは職業柄でしょうか。「クラッチ帰って来たみたいよ・・」と娘が呼んでいることを話すと、すたすたと玄関へ・・
 
 間もなく・・今日は珍しく自分の部屋で寝ていた孫が、私たちの部屋へ来て眠りにつきました。しかし、クリスマスイブという認識が頭のどこかにあるようで眠りが浅く、ゴロゴロ動いてばかりいました。午前6時・・住職が薪ストーブに薪を入れに行くと孫もむくっと起きて・・ところが、居間にはプレゼントは用意されていませんでした。早朝から興奮されたらたまらない・・と考えた娘は、客間にツリーを飾り、プレゼントを用意しました。
 
 数日前から、「悪い子にはサンタさんは来ないよ・・」と言われ続けた孫は、サンタさんは来なかった・・と思ったようです。絶対にプレゼントが用意されている認識もありませんので、必死に探すこともなく・・普段通りに朝食を食べようとしたとき、娘は昨晩のクラッチ脱走劇を思い出し「昨日の夜中、外でガサガサ音がするからサンタさんが来たのかと思ったら、クラッチがいてね・・」と、プレゼントに誘導するようなことを言い始めました。
 
 しかし、孫の耳に残ったのは、「クラッチ逃げちゃったの?」ということでした。そこで、「クラッチ帰って来ているかどうか、見て見たら・・」と、客間から見える犬小屋に誘導しようとしたら、外へ出かけようとします。「家の中から見たら・・」と、誘導すると「そうか・・」と言うような顔をして、客間へ・・
 
 クリスマスツリーもプレゼントも目に入ったと思うのですが、一目散に窓へ向かってクラッチがいることを確認する孫の姿がとても可愛く見えました。その後落ち着いてプレゼントを兄弟仲良く嬉しそうに開けていました。子供には、素敵な夢の世界です。
天台宗 東円寺