寺庭のつぶやき

火中の栗を拾う・・

2017-05-29
 昔、誰かに「火中の栗を拾うことはしてはダメよ・・」という助言をいただきました。しかし、ふと、檀家寺に住まうということは、必然的に火中の栗を拾う場合が多いことに気付いてしまいました。
 
 上手に振る舞う方法もあるかもしれませんが、上手に振る舞っては、話のまとまらないこともあるような・・基本的に、栗は拾うものと育てられているからそう思うのかもしれません。
 
 夢の話ですが、ある日私は仕事をしていました。どこのお宅かわかりませんが、老婆が出てきて私に数珠を差し出して、「この数珠はとても良いものなの。紐が伸びてしまっているけれど、もらってくれないかしら・・」と言われました。本心では、「伸びた数珠などもらってどうしたらいいのかしら・・」と思いながら、「ありがとうございます」と受け取ると、その老婆はすうっといなくなっていました。
 
 それが何を意味するものだったのか・・後になって何となくあれかしら・・と思うことがありました。老婆から数珠をもらっていなかったら今の私の人生はないような気がします。拾う・・もらうも縁なのだと感じます。

不動明王縁日・・

2017-05-28
 今日滋賀県にある伊崎寺では、大護摩が厳修されています。縁ある方々に導かれて、息子はお手伝いをさせていただいています。
 
 伊崎寺というお寺は、貞観年間に相応和尚が寺院を建立、自作の不動明王を安置されました。天台宗では、祖師先徳鑚仰大法会が開催されています。事業としては、国宝根本中堂を大改修しています。
 
 一昨年伝教大師ご誕生1250年、昨年恵心僧都1000年御遠忌、今年は、相応和尚1000年御遠忌があります。昨年は、恵心僧都の生涯が絵本(復刻版)と冊子になって紹介されています。今年は、回峰行の祖相応さんの冊子が出版されました。
 
 恵心僧都、相応和尚の導きのよって多くの僧侶が誕生しました。私は、恵心僧都の誰もが「南無阿弥陀仏と唱えれば、来迎にあずかる・・」というお話に心を打たれました。また、相応和尚の生涯を知ることで、ひたむきに仏様を慕う姿に感動しました。
 
 私は在家です。仏様と縁のない生活をしていましたが、このように仏縁をいただいたことを不思議の感じる時があります。様々な縁を通し、書物を通して感じるのは、不動様との縁です。
 
 不思議なことばかりなので、今後感じることは変わるかもしれませんが、仏様を慕い、日々感謝して生活したいと思っています。

お参りさせてください・・

2017-05-27
 「あさイチ」の放送後、多少問い合わせのお電話があります。しかし、返答に困るお問い合わせに、どのようにお返事させていただけばいいのか・・考えさせられます。
 
 「天井絵を見せてくれるお寺さんですか?」と言う言葉に、あさイチで「天井絵を見せてくれるお寺・・」と、紹介されてはいません。しかし、他の寺院で仏像なども同じような問い合わせがあると聞きますので、寺院に対する知識はその程度だという話も聞きます。
 
 ある方が言っておられましたが、そのような時には、「お参りはしていただけます」と言えば良いんだよ・・と言われ、「なるほど・・」と思いました。
 
 思い込みでお話されている方が多いので、否定するのも失礼ですし、肯定するのも後々面倒だと思ったり・・分からなくて当然のこともありますので、一概には言えませんが、問い合わせする側も、応対する側も、相手の立場になって考える必要を感じます。

ゆっくりと・・

2017-05-26
 正午・・お檀家さんの火葬がありました。住職は火葬の時間予定がつかず、龍石寺のご住職にお手伝いをお願いしていました。久しぶりに、時間を忘れゆっくりお話を聞かせていただきました。
 
 深いご縁なのだと年を重ねるごとにその思いが深くなります。未来は誰も予想できないものです。しかし、仏様や神様にはそのご縁が将来どうなっていくのか・・見えているだと感じます。
 
 とりとめのないお話もありますが、何気なく話されることに、人の世の理について考えさせられる言葉があります。不動明王をご本尊とする龍石寺・・高校時代、寺院に興味のない私でしたが、そのお寺に関心を持った鮮明な記憶があります。当時、数年後に龍石寺のご住職に任命される方と、現在のようなご縁ができることは誰が想像できたでしょうか・・
 
 時には、時間に追われることなく、宗教に関係したお話をじっくりする・・至福の時間です。

記録係・・

2017-05-25
 神奈川教区寺庭婦人会は今年50年の節目を迎えました。何事も、新しい組織を立ち上げる苦労は想像以上だと思います。そのように苦労して立ち上げてくださった神奈川寺庭婦人会の記念行事として、亡くなられた寺庭婦人を偲ぶ慰霊祭を本日開催しました。
 
 私は、記録係となり、記録写真を撮るカメラマンになりました。東円寺では、天野さんがとても素敵なアングルで、記録写真を撮ってくださっているので、天野さんの足元には到底及びませんが、思いを込めてシャッターを押しました。きっちりした写真ではなくスナップ写真をたくさん撮りました。
 
 記録に残すためと思うと、緊張するというのでしょうか・・妙に変なスイッチが入りました。それは50周年と言う歴史の重みや、歴代の役員さん方の篤い思いが伝わってきたからかもしれません。
 
 東円寺では、先日33回忌法要をした祖母と、一昨年17回忌をした義母2人の戒名を読み上げていただきました。生きている間縁のなかった方々ですが、少しは、親孝行ができたような気持ちになりました。無事に記録係の役が終わって安堵しました。