寺庭のつぶやき

ぶっきらぼうな・・

2017-05-12
 若い頃は、言葉が荒っぽかったり、強い口調で話をされると、言われた言葉尻を捕らえてしまい、本心を探ることを怠っていたように感じます。年を重なると性格が丸くなると言いますが、言葉だけではない何かが分かってくるようになるからなのかもしれません。
 
 ある方が、ぶっきらぼうに話を始めました。話の冒頭で、「嫌になってしまった・・」という言葉から始まりましたので、「何?またどこかで何かのトラブル?今度はどんな勝手なことを言っている人がいるのかしら?」と心配しました。しかし、話全体を通して思うことは、「色々あるけれど頑張れよ・・」という励ましの意味が強かったようです。
 
 ご本人に真意を聞くことはできませんので、私の都合の良い解釈だったのかもしれません。けれども、私はそう解釈することで相手に感謝することができ、幸福な気持ちになれました。
 
 とかく言葉に惑わされるのが人の常です。良きも悪しきも、言葉に惑わさることなく穏やかに生きる方が得だと感じるこの頃です。

御開帳・・

2017-05-11
 今日は、神奈川寺庭婦人の御詠歌の練習がありました。川崎市にある泉福寺の奥様にお稽古していただいています。御詠歌の練習の合間に、昔話を聞かせてくださいます。そのお話がとても興味深いものばかりです。
 
 私はとても変わっているので、苦労話を聞くのが大好きです。幼い頃から、苦労話は子守歌のような存在だったのかもしれません。誰にも苦労があることを知ることで、自分の苦労を誰かの苦労と比べ、私などまだまだ・・と思っていました。現在でも、特に寺庭婦人の年を重ねて来られた方の苦労をお聞きすると、まだまだ・・と感じています。
 
 5月1日から28日まで、泉福寺では12年に一度のご本尊御開帳がされています。神奈川では、不動明王に限らず、仏様のご縁年に御開帳されることは当たり前のようですが、山梨県の郡内地方ではあまり聞いたことがなかったので、とても新鮮に感じました。お参りさせていただき、不動明王とのご縁を深く感じました。

世代交代・・

2017-05-10
 ここ数年、老いについて考えてさせられる出来事があります。毎月、実家へ帰ると、若い頃を知っている方が、月ごとに老いが迫っている様子を感じると、切なさがこみ上げます。
 
 講話をしてくださる先生方も、世代交代の波がきているようです。今日は、普段お話くださる先生と比較すると、20歳以上年齢が下がります。お疲れ顔でしたので、何気なく「お仕事のし過ぎでは・・」とお話すると、税金関係の話で盛り上がりました。
 
 宗教法事は、何かと難しいことが多いので、意見交換させていただくことはあり難いことです。異文化交流とでも言うのでしょうか・・・
 
 帰宅すると、先日お参りに来てくださった方から、お礼状付きの地元の美味しいひものが届いていました。良い時間が流れたのでしたら、本当に良かった・・ご縁に感謝です。

山菜を・・

2017-05-09
 供物のリンゴが20個ほどありました。リンゴも時期ではありませんので、水分なども少なく、痛みも早くなりますので、今日はリンゴジャムを作る予定でいました。
 
 筍・こごみ・山椒の葉をたくさん頂戴しました。上野原の法性寺で住職はフキを取ってきました。早々に調理しなければ痛んでしまうものばかりです。手伝っていただきながら調理しました。
 
 最近痛感することがあります。東円寺にお嫁に来たころ、村の諸事情、時には生きる知恵のようなものを伝授してくださったおば様方が年齢を重ねていることです。自分も同じ時間年を重ねてきたということを実感します。
 
 行く道ですから仕方がありません。しかし、寂しく感じてしまいます。約20年の間には、時代が大きく変化しました。良きも悪しきも、生きて行く以上その変化に柔軟に対応することが求められているようです。

孫のために・・

2017-05-08
 お釈迦様の誕生をお祝いする花まつり・・毎年5月のこの時期に、富士吉田仏教会では幼稚園や保育園を経営されている寺院を中心に花まつりが行われています。
 
 富士吉田の新倉という地域を長い距離ではありませんが、幼稚園・保育園の年長さんが白い象を引いて歩きます。普段は、八海清掃の日ですが、花まつりを優先し八海清掃を15日に変更していました。しかし、葬儀が入ってしまい、住職は花まつりのお手伝いができませんでした。
 
 娘が結婚してから1年後、忍草のお檀家さんが亡くなると、お焼香に行くのは娘の仕事になりました。孫がまだ赤ちゃんの頃は、私が子守をしていれば良かったのですが、最近は、「まま・・どこへ行くの?一緒に行きたい・・」と大騒ぎになってしまいます。下の孫は、多少騙せても、出かる様子を敏感に感じ取り、やはり大騒ぎになってしまいました。
 
 昨日のお通夜は、上の子だけを連れて行く予定でしたが、結果二人車に乗せてお焼香へ行くことになってしまいました。亡くなられた方の年齢が高齢ではなかったため、同級生や同僚、お子さんの交友関係など、多くの方がお焼香に来られていたようです。
 
 車を駐車場に止めるまでに時間がかかり、子供をどのように車で待たせるのか、娘なりに知恵を絞って、「お焼香に行っている間、お母さんお話していて・・」と頼まれることに。片言の言葉で会話を続けることも難しく、下の子は、「まま・・まま・・」と泣いているので、泣き止ませるために、アナと雪の女王「Let it go」歌うと、一緒に歌いだしてくれてご機嫌になりました。
 
 しかし、妙な光景です。お焼香に多少時間がかかり、約7分間「お母さん、何を話していたの?」と言う娘の言葉に、「歌を歌っていたの・・」と言うと、「外に聞こえていたかもよ・・」と。仕方ありません。可愛い孫のためです。