寺庭のつぶやき

お通夜のため・・

2017-06-07
 赤山禅院を朝7時頃出発した息子は、京都の奥座敷湯の花温泉に住職を迎えに来てくれました。朝食を食べると、一路山梨へ帰っていきました。今夜はお通夜です。
 
 16年毎年団参をしていますと、葬儀のため途中で帰ることも何度かありました。時には、葬儀を済ませてから、皆さんと合流することもありました。しかし、年を重ねていると疲れは見えるようになってきていますので、息子の存在は大きく感じます。
 
 今日は、保津川下りを予定していました。あいにくの雨でしたが、新緑を見ながら、若い船頭さんをからかっているのか?からかわれていたのか?船の中で大はしゃぎをした皆さん・・船着き場に到着すると旅行の疲れを一気に感じたご様子・・たくさんの土産話とお土産を抱えて、無事に帰宅することができました。
 
 お通夜も無事に終わったようです。仏様のご縁に心から感謝する思い出深い団参でした。

八坂神社へ・・

2017-06-06
 昨年、今年の団参を計画するときに、京都大廻りをされる阿闍梨様のお姿を拝したい・・と強く思いました。その思いを叶えるための旅行行程を作りました。
 
 昨晩の阿闍梨様の御法話は、回峰行の祖相応和尚の御遠忌に当たり、延暦寺会館に宿泊する20名以上の団体は、阿闍梨様の御法話と御加持を頂戴できるというお話でした。東円寺の団参では、2度上原阿闍梨様にご法話と御加持を頂戴していますので、少し考えていました。
 
 しかし、初めて比叡山に上がられる方もいらっしゃいますので、事前に申し込みをさせていただきました。上原阿闍梨様は、御法話が終わると、「何か質問はありませんか?」と優しく問いかけられました。総代さんのお一人が、「回峰行の中で、一番お辛かったことは何ですか?」という質問に一言一言丁寧に言葉を紡いでくださいました。何よりも心に残ったお言葉は、「辛いという言葉は、先人たちがされてきた行ですから、使ってはいけないと思うのですが・・京都大廻りの時ですかね・・山内は地べたですが、京都市内はアスファルトですから足の裏にかかる負担が違います。わらじは靴とは違いクッションがありませんので、日に日に足の裏には豆ができます。その豆が痛く、腰を押してもらうことによって前へ前へ足が動きます。しかし、どれほどの痛みがあっても、道端に御加持を待つ信者さんが視覚に入ると、痛みを忘れ、信者さんの前に立ち御加持をしています。そのような経験によって、その時は仏と一体になれたような気がします・・」と。
 
 その話を聞いての今日・・京都大廻りをされています釜堀阿闍梨様を八坂神社でお待ちすることになりました。待つ間、修学旅行生を初めとする観光客は、ひっきりなしに八坂神社をお参りする方で賑わっていました。釜堀阿闍梨様が八坂神社の本殿に入られたお姿を見たお檀家さんは、鳥肌が立ったと言っておられました。
 
 私は、東円寺の団体が何かご迷惑をかけるようなことがあってはいけない・・と思い、変な高揚感がありました。本殿の前で、般若心経をご一緒にお唱えさせていただきました。その後、御加持を頂戴しました。相応和尚から1100年もの歳月が過ぎても、その教えは変わることく受け継がれていること。平成の時代に、その尊い行に立ち会えた幸せを感じずにはいられません。
 
 回峰行に触れ、心が清らかになりましたが、東円寺団参2日目の晩はどんちゃん騒ぎの宴会です。初めて参加された方は、場の雰囲気が一変しますので、最初は戸惑っていたかもしれません。けれども、法要の後にお斎があるように、お祭り騒ぎをするのも先祖供養です。泣いているのか笑っているのか・・東円寺の団参の宴会は、心が温かくなる宴会です。残り一日・・ご年配の方は、疲れも見えてきました。充実した一日でした。

大掛かりな団参・・

2017-06-05
 今年の団参は、本山で打ち出している祖師先徳鑚仰大法会回峰行の祖「相応和尚」を偲ぶ団参になりました。旅行の日程は、ご年配の方に負担をかけないようにすることを重視しました。
 
 今年の参加者は21名でした。住職を私を含め23名でお山に上がりました。現代は、自由に旅行の計画を立て、気まま旅ができる時代です。大型バスに乗って集団行動することに、ストレスを感じる人も増えていますので、団参を計画しても人数が集まらず中止になってしまうこともあるようです。
 
 そのような時代に、毎年大型バスで比叡山に上がらせていただけることはあり難いことです。けれども、人数を心配し、様々な準備等を考えると、今年は気が弱くなり来年団参はできるかしら・・1年おきにしようかしら・・と真剣に悩みました。ところが、伝教大師様が祀られている浄土院へ参拝し、阿弥陀堂で昨年の団参以降亡くなられた方々の回向供養が終わるときには、やはり来年も団参をしなければいけない・・・と強く思うようになりました。
 
 なぜ?そのように思えたのか理由は分かりません。しかし、阿弥陀様を始め、様々な仏様が見守ってくださっていることを感じたのだと思います。
 
 団参初日の最後は、上原阿闍梨様のご法話をお聞きし、御加持を頂戴しました。お話を聞きながら、涙を流されているお檀家さんを見て、改めて先祖供養団参をさせていただいたことを感謝しました。
 
 住職と私は団参へ・・息子は京都大廻りをされている阿闍梨様のお手伝いを・・家には茨城のお母様に来ていただきお留守番をお願いしました。昨日、お葬儀の連絡が入り、様々な予定が詰まっていますので、7日お通夜、8日お葬儀の日程になりました。7日朝、京都大廻りの手伝いを終えた息子が、宿泊先のホテルに住職を迎えに来てくれて、そのまま帰宅してお通夜をすることになりました。今年は大掛かりな団参です。

花戦さ・・

2017-06-04
 映画「花戦さ」が2日から上映されています。物語は、池坊専好(2代)<野村萬斎>の話です。時は戦国時代、織田信長<市川猿之助>や豊臣秀吉<中井貴一>や前田利家<佐々木蔵之助>、茶人千利休<佐藤浩市>が活躍した時代の物語です。
 
 運転の出来ない方や、日頃ご主人のお世話などで家を空けられないご年配の方と、映画を見るお約束をしました。明日から団参です。本来なら、今日映画を見ることはしたくありません。しかし、予定がつかない・・なるようになる・・そんな気分で今日は映画を見に行きました。
 
 原作を読んでいますので、多少脚色もあり想像していたものと違っていました。しかし、日本人の心を丁寧に描いた作品だと感じます。じわっと心に沁みる何かを感じます。
 
 特に、私は寺院で生活させていただいていますので、川原に転がる無数のご遺体に向かってお経をお唱えしている専好の姿には考えさせられました。戦国時代、行き倒れた人は少なくなかったと思います。そのような遺体に向かって、川原の石を積み、野花をささげ祈る姿は、何とも言いようのない悲しみと、弔う専好の優しさがにじみ出ていました。
 
 弔う・・と言うことを見つめる機会をいただいたように感じます。どうすることもできない現実に、目をそらすことなく、自分のできることを一途にする。その姿が何より尊いと感じました。私もそんな人でありたいと感じた映画でした。
 
 数年前に出版された「花戦さ」という本が原作です。

ほぼ一日・・

2017-06-03
 横浜の山下公園の近くにある結婚式場で親戚の結婚式に参列しました。屋上会にある天使の鐘は、青空に響き渡っていました。
 
 最近の流行りは、お色直しのドレスの色当てのようです。一般的に三択です。私の特技は、ドレスの色を当てられることのようです。昨年、親戚の結婚式がありましたが、色を当て、景品をいただきました。2度あった結婚式の色当てで、2度とも景品をいただいています。くじ運は全くありませんが、ドレスの色当ては相性が良いようです。
 
 午後1時15分までにお越しくださいと書かれていました。それから午後6時まで・・結婚式から披露宴まで、短い時間ではありませんでした。しかし、様々な手作りの品々を見て、結婚式に思いを寄せた若い二人のけなげな姿を想像して、幸せを分けていただきました。
 
 やはり、仏様はいらっしゃって、腰が万全ではない住職が参列していたら・・と思うと、私は適任だったようです。花婿の親族として参列しましたが、面識は数回しかありません。今後、より良い関係を作る努力も必要だと感じました。
天台宗 東円寺