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寺庭のはなだより

「寺庭のつぶやき」は、日々感じる矛盾、人間関係、お寺ならではの苦悩、時には、つぶやきではなくぼやきもありますが、四苦八苦しながらお寺で生活をしているリアルタイムな話題を、お届けしておりました。

 リニューアルしました「寺庭のはなだより」は、つぶやきという個人的な感想ではなく、「はな」をテーマに時には植物の「花」であったり、時に「はな」という植物と人を関連させながらお便りの感覚で発信させていただきたいと思っています。

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元旦・・

2019-01-01
 穏やかな元旦です。冬至を過ぎますと日差しが柔らかく感じます。外気温は-10℃・・春はまだ遠いはずですが、確実に太陽は高くあがり、未来を明るく照らしてくれているように感じます。
 
 元旦の朝は、起床しますと年始のご挨拶をお受けするための準備に追われますので、初日の出を拝むことは一生涯ないと思いますが、元旦の朝日は優しさに溢れています。
 
 昨晩、ある方が「私は終活で、今年から年賀状を出すことをやめると決めたんだよ・・」という話を聞きました。確かに、そのような内容が書かれたハガキを頂戴することもあります。
 
 元旦の恒例行事は、年賀状を仕分けする作業です。5歳の孫は、「これはじーじ・・これは東円寺・・これはばーば」などと私に確認しながら、配達された年賀はがきを仕分けしてくれました。幼稚園の担任の先生や親御さんと一緒に書いた同級生から届いた年賀はがきを見つけると喜んで、少しだけ読めるようになったひらがなを指でおいながら声に出して読んでいる姿を見ますと、年賀はがきは、素敵な日本の文化だと感じました。
 
 生産性はないかもしれません。けれども、ハガキが届くことは単純に考えれば嬉しいことです。世の中が複雑になっているので、大切なことを見誤ってしまいがちですが、単純に純粋な思考は、人として大切な何かを気付かせてくれるようの思います。

大晦日・・・

2018-12-31
 大晦日、除夜の鐘・・一年の中で最も長い一日です。除夜の鐘があるからと、寝坊することも昼寝することもありません。普段通りに起床して、昨日作ったおせちをお重に詰めたり、除夜の鐘に振る舞います甘酒やすいとんを作ったり・・普段より忙しい一日です。
 
 歳神様をお迎えする意識よりも、大晦日にしなければならない作業・・忘れていることはないのだろうか・・それが何よりも心配で、除夜の鐘を撞き片づけが終わり、役員さんに年越しそばを振る舞って、お風呂に入って就寝するころは午前3時・・年越しは辛い行事でした。
 
 慣れというのはあり難いことです。ここ数年、一年に一度の年越しの行事が普通のことのように感じられるようになっていました。今年は、例年以上に普段と変わらないような気持ちなので、辛い・・という気持ちはほとんどありませんでした。しかし、身体は正直ですから、年を重ねたぶんだけ疲労感は一年ごと増しています。けれども、肉体的な疲労よりも、精神的な苦痛の方がダメージが大きかいように思うのですが・・これもまた年齢を重ねているからかもしれません。
 
 明日は、役員さんがお年始に来てくださいます。年号が変わる大きな節目の年です。様々な災害に苦しんだ平成という時代でしたが、新たな年は、穏やかな年になることを祈るばかりです。

継続すること・・

2018-12-30
 富士吉田明日見という部落に、千手院という寺院がありました。現在は登記簿に残るだけの天台宗寺院でお堂などは残っていませんが、千手院にあった仏様は、寺院のあった場所から近い慈光院という寺院に安置されています。しかし、悲しいことは、宗派の違う寺院であることでした。
 
 千手院の本堂や建造物がなくなってしまった背景には、戦争の混乱に住む場所を失った姉妹が住み着いてしまったということ、また、千手院が無住(住職がいない)だったことで、戦後を迎え、移住権が発生しました。そんなことから、住まわれていた方が亡くなったら返していただくことになっていました。しかし、無住であったため、残された1人が亡くなってしまったことを知らなかった寺院関係者・・気付いたときには、姉妹が住んでいた建物が壊されしまったというのです。その寺院の権利は、明日見区の財産になってしまったようです。
 
 その話を聞いたのは、嫁いで数年後のことでした。登記簿を見せていただくと確かに千寺院という記載があります。現在、天台宗の寺籍簿に千寺院の名前は残っていますが、非法人になっています。先代は千手院を宗教法人登録を考えていたようですが、オウム真理教の教祖が逮捕されたことによって、宗教法人に対して厳しい規制がされたことによって千手院は、宗教法人にすることはできませんでした。
 
 そんな経緯を聞きますと、何とかしなければ・・と言う思いが湧きあがってきました。しかし、現実的にできることはほとんどありません。そこで、思いついたことは、仏様がいらっしゃるのなら、仏様を拝みに行けば良い・・と言うことでした。千手院の仏様にお参りすることを忘れないために、毎年年末にお経を読みに行きましょう・・と言うことでした。昨年からは、息子が行くようになりましたが、毎年慈光院のご住職のご都合もありますので、28日か29日に伺っています。

餅つき・・・

2018-12-29
 逆縁起の餅つき・・苦をつくとか、福餅という言い方もあるようですが、先代の頃までは25日に餅つきをしていました。しかし、25日では会社勤めの人など、世の中が年末の休みに向けて忙しくしているときです。手伝いの手も足りません。
 
 29日にすることで、多くの会社、公務員も休暇に入ります。手伝ってくださる方が多いように感じます。お供え餅は、東円寺の仏さまだけでも多いのですが、上野原の法性寺の仏さまも合わせますと3臼はお供え餅です。つき手も多くなければ大変です。
 
 当時2歳や3歳だった子供が、現在はつき手となって手伝ってくれるようになりました。もち米を蒸かすのは私の役目ですが、つき手、ついたお餅をほど良い大きさに切ってくれる人、お供え餅になるように丸める人・・食べる子供・・
 
 29日がお餅つきであることは、それぞれスケジュールに入っているので、今年も来てくれる?などと野暮なことを言わなくても、都合が悪い時、また、来られることを連絡してくれます。赤ちゃんだった子供たちが歩くようになって、お話ができるようになって、数年が経ち、お餅でお腹がいっぱいになると、外は零度という寒い中でも、境内でボールを蹴ったり、自転車に乗ったり・・子供のはしゃぐ声と、餅つきの音が、東円寺の繁栄を思わせてくれます。
 
 昼食は、大人17名、子供6名・・親戚・知人の協力のお蔭で今年も立派なお供え餅ができました。

年末は・・・

2018-12-28
 年末は、25日を過ぎますとカウントダウが始まり、27日からは毎年決まったお正月に向けての準備が粛々と進みます。27日は、おせち料理を作るための買出しに、静岡県の柿田川湧水の近くにあります卸団地に行きます。毎年同じ日、時刻も変わりませんが、今年は多くの方が訪れていました。景気が良かったように思うは、楽観的すぎるのでしょうか??
 
 28日は、明日のお餅つきの準備をします。準備と言っても、餅つきに来てくれる人の昼食の準備です。男性は、大量に作るお供え餅を並べるためのもろびたを出したり、臼や杵を洗ったりと重たいものの準備をしてくれます。今年は、35キロのもち米がお餅になります。
 
 大体の準備が終わり夕食を食べた後、床の間に飾るためのお花を生けます。午後7時30分前後、先生のお宅へお邪魔してお花を生けます。ここ数年は松竹梅です。ここ数日大寒波のため、廊下に置いてある花器の水が凍っていました。いよいよ、お花はストーブがつく部屋限定になります。
 
 一つ一つ丁寧に、歳神様を迎える準備・・と心構えができるようになったのは、ここ数年のことです。残り4日間・・走り切りたいと思います。
天台宗 東円寺
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