寺庭のつぶやき

庫裡の繰り言

 寺庭のつぶやきは、日々感じる矛盾、人間関係、お寺ならではの苦悩、時には、つぶやきではなくぼやきもありますが、四苦八苦しながらお寺で生活をしているリアルタイムな話題を、お届けしたいと思っています。
 ご意見などありましたら、お問い合わせから、気軽にアクセスしてください。
 写真は、クリックしていただくと、大きく見ることが出来ます。

 ホームページをリニューアルしたことによって、過去のつぶやきを簡単に見ることが出来るようになりました。

 

山梨を知る・・

2011-05-11
 今日は、午後7時から、山梨学研究(生涯学習)のお勉強会でした。今日は、「体験的ポール・ラッシュ伝ー博士から学んだスポーツマンシップー」を石黒建吉先生(財団法人山梨県馬事振興センター専務理事)が講義をしてくだいさいました。
 当初の予定では、萌木の森株式会社社長の船木上次さんの予定でした。しかし、被災地に急遽お出かけになることとなり、石黒先生にピンチヒッターを頼まれたそうです。船木社長のお話を聞くことを楽しみにされていた方にとっては、とても残念な講義になってしまったかもしれません。しかし、私には、新鮮な講義でとてもためになるお話しでした。

 ポール・ラッシュ博士は,米国ケンタッキー州の出身です。 「己のように隣人を愛しなさい」という聖書の言葉に従い、非凡な行動力で、戦後日本の民主的復興に多大な貢献を果たし、身近な理想家として多くの人々の胸に刻み込まれております。 博士は、関東大震災で崩壊した東京と横浜のYMCAを再建するため1925年(大正14年)に米国の国際YMCAから派遣され、初来日しました。 その後、キリスト教日本聖公会の主教の依頼により、ミッションスクールであった立教大学で教鞭を取り、日米開戦で強制送還されるまで、日本の青年たちを教えました。(山梨清里高原キープ協会のホームページより抜粋させていただきました。)
 
 石黒先生がポールラッシュ博士から学んだことは、チャレンジ精神だそうです。先生からの助言を受けて、英語が全く分からない中、馬術を学びに渡米したそうです。失敗は数え切れないほどだったそうです。けれども、頑張ることができたのは、ポールラッシュ博士に言われた言葉だったそうです。最近の傾向として、日本の若者が、海外にでて武者修行する人が少ないことを嘆いておられました。オリンピックで勝つためには、海外にでて経験を積み、英語に慣れておくことだと言っていました。また、絶対に負けないという、強い思いだそうです。
 多くの人々に影響を与えてくださった、ポールラッシュ博士の事を知る機会に恵まれた事を、嬉しく思いました。今日も、有意義な日でした。

今日もつぶやく・・

2011-05-10

 昨晩、お花のお勉強が終わり次第、新幹線に飛び乗って、実家の栃木に向かいました。午後7時に京都を出て、栃木県の小山駅に着いたのは、午後10時30分でした。一足先に手伝いに行った娘が、じーじを助手席に乗せて、迎えに来てくれました。
 娘は短大卒業後、就職はしませんでした。東円寺の手伝いをしてもらうためです。しかし、短大在学中から、友達には、「そんなに、仕事をしたくないの?しなくて良いって、うらやましい・・」とそのような事を言われるたびに、とても悲しくなったと言います。
 
 以前もつぶやいていますが、「お寺=坊主丸儲け」と思われていて、「お寺が何故そんなに忙しいの」と思われるようです。一般に、人生の中で、濃い身内の葬儀に立ち会うことが何回あるのでしょう?法事についても、数えられる程だと思います。しかし、お寺と言うところは、数え切れないほどの葬儀をして、葬儀の数以上の法事をします。「当たり前でしょ、それが仕事なのだから。」と思われる人が多いと思いますが、このことを想像できる人は以外に少ないのものです。
 一定の時間働き、お給料をもらう楽しさを知ってしまうと、時間に関係なく、不特定多数の人と関わり合いを持ち、その難しい人間関係をなかなか理解してもらえない、もどかしさに、嫌気がさしてしまいます。
 勤めには、必ず休日がありますが、お寺に休日はありません。先日、ある方が、家族に不幸があり、菩提寺に電話をしたら、「本日の営業は終了しました。」と留守電になってしまったと言います。「お寺が、営業時間とはなんだ・・」と思われる方が多いと思います。この言葉から考えると、お寺は、特別な場所である事を分かっているはずなのに、ある時は、自分の生活と一緒にされる場合があります。休日にパジャマ姿でうろうろ・・・
 住職、または、奥さんが、病気でもないのに、日中パジャマ姿でうろうろしていたら、どのように思われるでしょう。お寺に住まう者も、初めから覚悟して、生活するわけではなく、お寺はそういう場所なんだと、自分で意識して慣らしていくのです。そのような所に、覚悟を決めて働いている娘に、幸多かれと思う親ばかだったりします。

華道・・

2011-05-09
 今日は、池坊中央研修学院の入学式がありました。学院長の池坊ゆき様のご挨拶から始まりました。前日の8日は、母の日でした。「今朝の新聞に、母の日にカーネーションを贈った男性の記事がありました。」というお話しから始まりました。
 男性の母親は、カーネーション栽培のパートをしていたそうです。そんなことから、お母さんには、カーネーションは贈ることは無いだろうと思いっていたそうです。しかし、震災後、母親の行方は分からないままだそうです。自宅も、住めるような状態では無いそうです。けれども、男性は、母親のためにカーネーションを買って、母親がいつもいた台所に、カーネーションを飾ったそうです。
 
 お花のお稽古というと、どこか日常生活から離れた特別な事のように思われてしまいますが、そもそも池坊のお花は、供花です。仏様にお花をお供えする形を一般に広めたものです。東日本大震災後、連絡の取れない先生もおられるそうですが、御生徒さんの要望があり、ほとんどのお教室で、お稽古は再会しているそうです。生徒さんも先生も、お花屋さんも皆被災されています。お花やさんは、そんな中でも一生懸命お花を調達してくれているそうです。
 
 お花は、人の心を和ませてくれます。冬が終わりを告げて、桜の花が咲いたとき、生きる勇気をもらった人がどれほどいたことでしょう。華道とは?ということを考えさせられました。

 学院に入りお勉強をすることにしましたが、腕を上げて、生徒さんをたくさん持ちたいと思っているわけではありません。華道を続けていたら、奥の深さを知りました。奥が深いことが分かると、もう少し知りたくなります。そんなことの延長に、中央研修学院に入ることになりました。まだまだ勉強不足なのに、ベテランのクラスに入ってしまい、今日はへとへとです。けれども、お勉強できるときにお勉強して、東円寺に来られた方が、素敵なお花が入っていると、心を和ませてくれるようなお花を生けられるようにないりたと、高い目標を掲げ頑張りたいと思います。

 一隅を照らす運動の忍野八海清掃の様子を更新しました。

忍野八海清掃・・

2011-05-08
 今日は、気温が上がり、清掃活動日和でした。G・W最後の日だったので、用事のある方も多く、いつもよりも少ない参加者でしたが、清掃活動も6年目に入り、ご協力くださる方々のお蔭に今日まで続いています。
 今日は、冬菜をいただきました。この菜っ葉は、胡麻和えにすると、とてもおいしくいただくことができます。今日もお昼はカレーです。参加者の方から、「いつも、おいしいカレーですね。」と言われ、とても嬉しく幸せな気持ちになりました。

 今日は、八海清掃と法事がありました。お昼の片付け後、京都の池坊中央研修学院にお花のお勉強に行きました。東日本大震の影響から、4月に開校できずにいました。一か月遅れての開校です。お花の先生から勧められて京都までお勉強に行くことを決めました。これからの目標がどこにあるのか?と尋ねられても、はっきりした目標はありませんが、出会いを大切にして、お花だけでなく、人として多くを学び、人生が豊かになればと考えています。今日のつぶやきは、京都のホテルにパソコンを持ち込んで、つぶやいています。家から離れ、自分の時間だけが流れる最高の時間です。食事など不便をかけても、愚痴を言わず、「しっかり勉強しておいで」と快く送り出してくれた住職と、ぶつぶつ文句を言いながらも、家事をしてくれる娘に感謝です。

感謝・・

2011-05-07
 4月半ばになると、埼玉県の親戚からトマトが届きます。とても、おいしいトマトです。「食べ終わるな」と思う頃に、トマトが届きます。また、人が集まる少し前に、どこかで情報が届いているのかしら?と思うほど、そんなときにトマトが届きます。本当に感謝です。
 トマトだけではありませんが、お米、お野菜なども「買わなくちゃ」と思う頃に、どこからか、いただきます。食料を買いに行くことはあまりありません。時々、近所のスーパーで買い物をしているときに、お檀家さんと会うと、「奥さんも、買い物するんだ」と言われ、返答に困ってしまいますが、考えてみると、行事の前に大量の食材を買いに行く場合と、急なお客さんが来て、何もないとき以外は、あまり買い物に行かないので、檀家の皆さんと会わないことが多いからだと、最近気が付きました。

そんなことから、お寺の食事は、いただいた食材をどのようにしておいしくいただくか、そのような料理が多いものです。料理番組や、料理本を見ながら、食材を買うことなど皆無に等しいので、そのようなお話を聞くと、別世界の話のような気がする自分が、少し変なのだと感じるのも、最近だったりします。そのような生活ができるのも、皆さんの温かい心づかいのお蔭と感謝です。

今日は、住職の大学時代からお付き合いがある方が、ご家族で来られました。今年3月にお仕事を退職されました。この方夢は、世界一周旅行だそうです。しかし、奥様が数年前に亡くなられて、シングルで旅行すると、旅費が高くなることから、連れを探しておられるようだったので、「数年後なら、住職がお付き合いできるかもしれません。」というお話をしたところ、とても喜んでおられる姿を見て、少し複雑に思いながらも、現実になるといいのにと思ったりしました。