寺庭のつぶやき

庫裡の繰り言

 寺庭のつぶやきは、日々感じる矛盾、人間関係、お寺ならではの苦悩、時には、つぶやきではなくぼやきもありますが、四苦八苦しながらお寺で生活をしているリアルタイムな話題を、お届けしたいと思っています。
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ポルトワイン・・

2011-08-22
 栃木の実家の近所に、ポルトガルからお嫁に来たマリアさん。8年ほど前に、初めてポルトガルからご両親が来られました。マリアさんのご両親の希望で「富士山が見てみたい。」というので、東円寺に遊びに来ていただきました。
 天気に恵まれ富士山は美しく、山中湖・河口湖・勝沼のワイン工場などを観光していただきました。とても感動してお帰りになりました。ポルトガルに帰られた後、「とてもお世話になりました。」と、わざわざ、ビンテージのポルトワインを送ってきて下さいました。「1985年のポルトワイン」「何かの記念日に飲みたいね。」と言っていました。

 マリヤさんのご主人は、このビンテージポルトワインを見て、「このワインを飲むときには、是非僕も・・」と、よほどのビンテージものなのかしら?と思ってしまうほど、目を輝かせてワインを食い入るようにみていた、マリアさんのご主人の姿が忘れられません。「ビンテージのポルトワインは、デキャンタに移してから、沈殿物を落ち着かせて、ワイングラスに注がないと美味しくいただけないよ。」との講義を聴き、デキャンタを購入しました。しかし、マリアさんのご主人は、3年ほど前に心筋梗塞で亡くなられてしまいました。このポルトワインを見ると、マリアさんのご主人を思い出していました。

 「何の記念日にワインを飲むことにしようか。」考えていましたが、なかなかこの日と思う記念日はありませんでした。娘達の結納代わりの食事会後の夕食会に、父が、「今日のような日に、ポルトワインを飲まなければ、いつ飲むんだ。」という言葉に、「確かにそうかもね。」と、1985年のポルトワインをいただきました。

 深い味でした。「熟成した、甘みの強いブドウでなければ、この味は出ないのではないか」と、言う人もいました。甘く深い味わいのあるワインは、お酒に強い妹の旦那さんの顔を紅色に染めました。

 ご主人が亡くなってしまい、ポルトガルに帰られたマリアさんとご主人の事を思い出しながら、娘と彼のおめでたい日に、ポルトワインを家族で味わえたことは、一生の思い出です。

魔法の言葉・・

2011-08-21
 お寺という所は、千差万別、多種多様の人と接します。サービス業も同じかもしれません。しかし、物を売るわけではないので、理解に苦しむ振る舞いや、言葉遣いに、「どのように対処したらいいの?」と考えさせられることも、多かったりします。

 以前から何度もつぶやいていますが、韓国ドラマは私たち夫婦の癒しです。お盆前から今日まで、ドラマを見始めると、夢中になり睡眠不足になってしまうので、暗黙の「韓国ドラマ禁止令」でした。
 お盆も終わり、食事会も済んだので、暗黙に「韓国ドラマ解禁」となる気配です???

 韓国ドラマの見方も、人それぞれだと思います。私は、ドラマから学ぶことが多く、人と人の縁を大切にすることを気づかされました。大げさに聞こえるかもしれませんが、ドラマだからこそ、納得できたことも多くあると思います。

 動物の中で、人間だけが言葉を話すことができます。言葉は、人を励ましたり、幸せな気持ちにさせてくれますが、時には、凶器となり、人の心を傷つけてしまいます。肉親であるからこそ、心が傷つくと深かったりします。ドラマのように、気の利いた言葉は話せなくても、ちょっとした何気ない言葉が、人の心を軽くすることに気づきます。

 「魔法の言葉・・・」そんな言葉を何気なく言える人になるために、「韓国ドラマ解禁??」でしょうか

和やかに・・

2011-08-20
 今日は、結納をしない代わりに、親族顔合わせの食事会をしました。昨晩、住職は、「天気も悪いようだから、洋服で良いじゃないか。」と言います。普段なら着物を着ることに抵抗のない娘が、珍しく「いいよ、洋服で・・」というので、主役が良いようにすればいいのではないかと思い、あまり、口を出さないことにしました。

 しかし、仲人をお願いした妙円寺の奥様が、着付けてくださると言うので、最終的には、着物を着ることになりました。住職の弟夫婦も、妹夫婦も、祝福してくれました。有り難いことです。

 お料理は、特別メニューを用意してくださいました。とても美味しくいただきました。和やかな雰囲気の中で食事会が出来たことを、嬉しく思っています。東円寺の将来を担う二人に、「幸多かれ」と願うのは、親ばかかもしれません。

お久しぶり・・

2011-08-19
 奈良県に住む、妹家族が、明日の両家顔合わせのために来てくれました。関東と関西、なかなか遠い所に住んでいる妹と会うのは、半年以上ぶりです。子供達も何かと忙しいので、山梨に遊びに来てくれること、最近では滅多にありません。夏休みだったので、家族で来てくれたのは、何年ぶりかです。

 数年の間に、子供達の身長は伸び、たくましく育っている姿は、頼もしく感じます。忙しい中、来てくれる妹家族に、娘はとても感謝していました。

 目まぐるしい毎日に、息切れしながら、しかし、生きているという充実した日々を過ごせることに感謝です。

 忍野村は、夕方から雨が降りました。天気予報通り、気温をぐっと下げてくれました。涼しさを通り越して、肌寒い19℃でした。毎日、熱帯夜の中で寝ていた妹は、ぐっすり眠る事ができたと喜んでいました。
 準備もほぼ、整いました。明日を待つばかりです。

やっとスイッチが・・

2011-08-18
 今日になって、お盆も葬儀も一段落という気持ちになりました。しかし、20日に控えた一大行事・・・
一生に一度の両家の顔合わせの食事会です。頭の隅っこに、気になりながらも、今目の前にある仕事を片付ける事で精一杯なため、お盆という行事が終わり、やっとスイッチが切り替わりました。

 檀家寺の宿命は、お檀家さんが亡くなられたら、何を置いても葬儀を優先しなくてはいけないことです。仲人をお願いしているお寺さんで、20日に葬儀が入ってしまいました。食事会に出席できないお詫びのお電話をいただきましたが、これは宿命で仕方のないことです。こちらこそ、気をもませてしまうことに、申し訳なく思います。

 「亡くなられた方のご家族にしてみれば、一生に一度の事です。気になさらないでください。」とお話しすると、「そちらも、一生に一度のことですが・・」と、言われてみれば確かにそうですが、仕方が無いと思えるのは、職業病かしら?となんだかおかしくなりました。

 そんな呑気な事を言っていられるのも、朝まででした。「あれもしていない。これもしていない。」と準備の不備に、今日は、買い出しに奮闘した一日でした。
天台宗 東円寺