東円寺先祖供養団参
平成29年 東円寺先祖供養団参in比叡山 1日目
2017-06-05
今年も天台宗の総本山比叡山にお参りさせていただくことができました。午前6時30分忍野村を出発しました。途中、集中工事により渋滞があり、30分から40分ほど遅れましたが、奥比叡ドライブウェイを走り伝教大師様の祀られる浄土院をお参りした後、阿弥陀堂で先祖供養の法要をしました。ここまでの行程は、毎年同じです。
昨年より始まった十ヶ年に渡る大事業「国宝根本中堂大改修」が着々と進んでいました。1万円以上御寄付していただいた方は、名前が刻まれています。昨年寄付していただいた方の名前を確認してきました。次回の改修工事は、70年後だと聞きますので、次回の改修工事を見ることはできません。とても不思議な気持ちで、工事中の根本中堂を見てきました。
先祖供養が終わると、上原阿闍梨様から法話をお聞きし、御加持を頂戴しました。初めてお会いした時には、涙が止まらなかったことを思い出しました。9年前のことです。
毎年先祖供養団参をしようと決めた理由は、渡辺恵心御座主のお言葉です。「山梨県には天台宗寺院がないから、頑張りなさい・・」というその言葉を励みに気張ることにしました。百聞は一見に如かずという言葉を信じ、比叡山を訪れ、阿弥陀堂で回向していただく・・朝のお勤めに参列することによって、根本中堂では、国家の安泰を毎日祈っていることを檀家さんに知っていただく・・
渡辺御座主の温かい心に守られて、今日に東円寺の先祖供養団参が継続しています。仏縁によって尊い縁を頂戴していることに感謝です。
平成25年 東円寺団参
今年の東円寺の団参の先祖供養は、世界遺産の「中尊寺」でさせていただきました。一日目は、ひたすらバスを走らせて、鳴子温泉まで行きました。鳴子では、こけし博物館や、鳴子峡に行きました。鳴子温泉は最高でした。
2日目は中尊寺で御先祖供養です。団参に参加してくださる8割の方は、毎年参加してくださっているので、比叡山以外のお寺での先祖供養は、新鮮だったと思います。中尊寺貫主の山田和尚さんが出迎えてくださいました。また、法要後は中尊寺の歴史をご説明くださいました。どのような時代でも、人々の願いは平和です。平和を願い建立された中尊寺、中尊寺に平和を祈りお参りに来る多くの人々・・・時代を超えて仏様は、ただじっと私たちを見守ってくださっていました。
先祖供養が大きな目的の東円寺の団参ですが、今年はもう一つ大切な目的がありました。東松島市にあります万寶院というお寺のご住職とは、不思議なご縁がありました。3年ほど前「忍野八海ものがり」を作るために、地域活性をお手伝いしている方と知り合いました。その方のお知り合いが、東松島市で被災されて仮設住宅で生活されていました。一昨年の12月、知り合いと共に、娘と車で東松島市の仮設住宅を訪問させていただきました。多くの方から、体験談をお聞きしました。お話をしていると、「この仮説住宅は、ある方のお陰で、とても助けられているんですよ。天台宗のお坊さんでね・・」と。「えっ・・私のお寺も天台宗です。」万寶院のご住職とご挨拶を交わしました。
避難所には、行政から救援物資が届けられますが、非難されている人数分だけ物資がないと配給されなかったそうです。しかし、避難されている方々にすれば、数が足りなかったら皆で分ける・・・配給してほしいといくら頼んでも聞き入れてもらえない。万寶院のご住職は、行政ではらちが明かないからと、お寺関係や様々なつてを使い、その場を切り盛りしていたそうです。そのお話を伺い、同じ天台宗として誇りに思いました。
万寶院のご住職のお母様のご遺体は現在も見つかっていません。初めてお会いした時には、妹さんも行方不明の状態でした。ご自身も大変な精神状態の中で、避難されている方々の心の支えになったそうです。その後、天台宗の機関誌の記事で、ご住職の奮闘されているご様子を拝見させていただきました。
人のご縁は不思議です。東松島から帰って1ヶ月後、娘夫婦は、京都に住んでいる弟子のお兄さんに会いに行きました。京都駅でばったり、「万寶院のご住職にお会いしたので、挨拶したよ・・」と。それから1年、中尊寺に行くことが決まると、「東北に行くのだから震災についてのお話を聞けないでしょうか」というお話が出ました。そこで、万寶院のご住職にお願いのご連絡をすると快く受け入れてくださいました。
万寶院の仮本堂にご案内していただきました。4月の地蔵尊祭でのバザーの売上金と、皆様からお預かりしたタオル等をお渡しすることが出来ました。お寺を後にして、仮設住宅も案内していただきました。津波に流された体験談も聞かせていただき充実した時を過ごしました。
2日目は、盛りだくさんのスケジュールでしたので、皆さんお疲れになったようです。中尊寺での先祖供養、万寶院では東日本大震災の慰霊のため祈りを捧げました。
松島の一の坊というホテルに宿泊しました。ホテルからバスに乗る事5分で五大堂です。瑞巌寺にお詣りさせていただきました。ご参加くださった皆さんのお陰に、有意義な旅行ができました。
平成25年 東円寺団参 2日目
平成25年 東円寺団参 3日目
平成24年 比叡山団参
平成24年の東円寺比叡山団参は、今年も無事に比叡山の阿弥陀堂にて先祖供養をしてくることが出来ました。これも、先祖を大切に思う檀信徒の皆様のお陰です。
今年は、不思議なことの多い年でした。住職不在の団参は先代から想像しても初めてのことだったと思います。旅行先に連絡が入り、急ぎ戻るといったことは、これまでに何度となく経験しましたが、初めから参加できない事は異例です。
数年前まで、葬儀は自宅でした。葬祭場で葬儀をするようになると、お寺の都合ではなく葬祭場の都合に合わせるようになってきています。今回は、亡くなられた方の前に、葬儀が立て込んでいました。葬祭場の空きを待ち、葬儀をするまでの間があり、団参を待って葬儀をするのでは、身内が大変であるという理由から、御施主さんを尊重して、ご都合を合わせることになりました。
亡くなられた方は、先代と同級生でした。東円寺の一隅会員として、東円寺に尽力くださった方です。また、東円寺の団参にも、数多く参加してくださっていました。先代が亡くなると、ご自身も高齢のために引退されましたが、その功績は忘れはいけない事実です。
住職は、「法嗣の成長のため、一役買ってくださったのかもしれないな・・」と、東円寺団参に初参加でしたが、法嗣に代役をお願いしました。檀信徒の皆さんの声援のお陰に、立派に勤めることが出来たと思います。
お陰に先祖供養と、また、宴会も盛大にできましたことは、多くのご先祖様から守られている証拠であると思いました。
白川郷では、雪に降られて大変でしたが、それも旅の良き思い出になると思います。皆さんの笑顔から、団参の楽しかった様子が伝わると思います。