寺庭のつぶやき(2010年)

 

長を育てる・・

2010-12-11
 報道番組を見ていると、批判のオンパレードですが、立場が変わったときに、実行できるのかしら?と思う場面をよく目にします。
 母親から聞いた昔話を思い出します。昔、大酒飲みの怠け者の亭主がいました。近所の人は、奥さんを気の毒に思い「あんたも大変だね。あんな怠け者を亭主に持って、苦労するね。」と声をかけました。ところが、この奥さんは、「いいえ、そんなことはありません。私には、もったいない主人です。」と答えたそうです。「世の中には、変わった人もいるもんだ。あんな亭主をもったいない人だってさ。」などど、近所の人は笑っていたそうです。しかし、その内に、大酒飲みのご主人は、人一倍の働き者になり、老後は豊かな生活を送ったという話を聞きました。
 だめな旦那を、「だめだ、だめだと言っていたら、よい人にはならない。自分と縁のあった人なのだから、愚痴を言わずに、お互いを高めあいなさい。」とそんな話を思い出しました。
 一家の長と、一国の主とでは違うかもしれませんが、「男は妻から」ということわざがあります、男の出世は妻次第という意味です。政界にも、妻役がいて、首相を出世させてほしいものです。初めから出世している人はいません。皆、一つずつ積み上げていくのだと思います。現代社会は、積み上げて成長するという過程を忘れてしまっているような気がします。

気温差??

2010-12-10
 11月に入ってから、毎週のようにお葬式です。今日も、お通夜を終わらせて夕食が終わって間もなく、「昨日まで元気だった方が、お昼頃亡くなられたので、宜しくお願いします」と葬儀の打ち合わせがありました。
 お通夜の男性は、数え年の60歳、今日亡くなられた女性は、数え年77歳でした。80歳以上の人も多いので、60代70代と聞いたとき若く感じます。そんな風に感じる自分が不思議です。しかし、確かに現代社会は、高齢化社会なのだと実感します。60代の男性は、母親が健在です。親の気持ちを想像すると複雑です。
 毎日の健康管理に気をつけて、気温差に負けない体力を維持してほしいと思います。

忍草保育園の歴史・・

2010-12-09
 現在、解体工事をしている園舎は、忍草保育園という名称でした。第二次世界大戦の敗戦後、日本中が食糧難の時代でした。ここ忍野村でも、深刻な問題だったと思います。
 どんなに働いても、村中では現金収入は得られず、男性は出稼ぎにでていたそうです。畑仕事は、女性の仕事でしたが、幼い子供の面倒を見ながら働く人々のために、先代住職は保育園を作ったそうです。先代の父親は、先代が15歳の時に他界しました。母親が苦労して5人の子供を育てる姿を見て育ちました。「苦労している多くの母親の、何かの役に立ちたい」そんな思いだったのではないかと思います。
 20年ほど前から、少子化が騒がれ始め、忍草保育園も子供が少なくなってきました。園児が減れば、職員も減らさなくては経営難になります。しかし、先代は職員を減らすことができなかったそうです。村から保育園がなくなってしまうことも困るので、経営は村営となり、現在でも忍草保育園は存続しています。
 仏教の教えが基本の保育園でしたから、手を合わせること、仏様に感謝することなど、一般の保育園との違いは、道徳的な事を学ぶことが出来る貴重な場所であったと思います。
 先代が亡くなられてしまった今、どのような思いで保育園を作られたのかは、想像でしかお話しできないことは残念ですが、忍草保育園をとても愛しく思っていたことを、誰かに知っておいてほしいと思いました。

雪が降りました・・

2010-12-08
東円寺
新名庄川(お宮橋から)
解体作業中・・
 昨夜は、大粒の雨が降っていました。しかし、朝起きると雪が積もっていました。少し早い積雪に驚きながらも、季節が巡っていることに、自然の営みを有り難く感じます。
 今日は、今年最後の八海清掃日でしたが、役員さん方が足を滑らせ怪我などをしてもいけないので、延期することにしました。
 東円寺だより、年末号更新しました。

冬支度・・

2010-12-07
雪つり
解体工事
 約30年間、東円寺の世話人をしてくださっている方がいらっしゃいます。年齢は79歳になります。70歳まで、現役でお勤めをされていました。退職後はお寺の行事前や落ち葉の時期には、時間を作って庭のお手入れをしてくださいます。
 今日の天気予報では、夕方から雪の予報だったので、松の雪つりをしてくださいました。気温が高かったので天気予報ははずれ、雨が降っています。松の雪つりを見ると、年末だなと思います。毎年、ありがたいことです。
 旧保育園園舎の解体工事も、着実に進んでいます。壊れていく園舎を見たとき、「先代住職がご覧になったらどんなお気持ちなのだろうと?」センチメンタルな気持ちになりました。きれいに片づいてしまうのも、時間の問題です。