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寺庭のつぶやき(2011年)

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震災後感じること・・

2011-03-17
 私の故郷は、栃木県です。両親は栃木にいます。震災の被害はほとんどありませんでしたが、3月11日の震災の時、母は、病院で透析をしていました。停電になってしまったので、途中でやめなくてはいけない状況だったそうですが、看護師さんの適正な処置で、大事にいたらなかったそうです。
 関西に住む妹が、両親、叔父叔母に連絡を取ってくれたので、皆無事であることを知ることができました。親子でも、離れて暮らしていると、忙しさを理由に、用事が無いとき以外は、なかなか連絡しないものです。「便りがないのは元気な証拠」といいますが、本当はそれで良いわけはありません。
 震災後、誰も約束したわけではありませんが、定期的に安否をしらせる電話がかかってきます。不思議な感じですが、なかなか心が温かくなるものです。

 母は、口癖のように、「もしも、震災に遭って、透析ができなくなったら、命は無い。けれど、医療が発達したお陰に、私はこうして生きることができている。生きていることだけで、ありがたい。」と言いました。その言葉通り、被災地の、医療現場では緊迫した状態だと想像できます。「もし、そこに母がいたら・・・」そう考えるだけで、胸が苦しくなります。
 持病を持っている人だけではない、多くの患者さんを治療するお医者さん、看護師さん、原子炉で必死に消火活動をしてくださっている人々、今日も皆さんの無事を、聖観音様の前で、お祈りしました。
 
 日常の生活をしようと、心がけています。しっかり、私の与えられた道を生きることが、今私にできることではないかと思っています。子育地蔵尊の前掛けを作り初めました。一つ一つ思いを込めて、作り始めました。

 明日からお彼岸に入ります。明日は、今年初めての八海清掃の日です。今日中に、カレーの下準備を終わらせました。明日ルーを入れれば完成です。明日も頑張らないと・・・

計画停電・・

2011-03-16
 忍野村は、今朝9時20分から計画停電がありました。昨日の地震では、どの報道番組を見ても、「忍野村」と字幕に出ていたので、朝からひっきりなしに電話が鳴っていました。ご心配いただきありがとうございました。
 昨晩は、細かいものが、暗くてよく見えませんでした。しかし、朝本堂に行って見ると、香炉が倒れていたり、揺れの激しさで、欄間についていたほこりが、たくさん落ちていました。午前中計画停電でしたので、掃除機は使えません。昔を思い出し、ほうきを使って掃除をすることにしました。
 檀家の皆さんも、墓石が心配だったようで、様子を見にお墓参りにいらしていました。本堂の掃除が終わる頃、丁度、計画停電が終わる時間でした。充実した、半日でした。

 嬉しいことがありました。一昨日、千羽鶴を作るお話をつぶやきました。お手伝い下さるとの連絡をいただきました。人と人とが繋がって行くことを、嬉しく思います。折り紙の大きさを質問されました。普通(15?×15?)の折り紙です。普通サイズでは、大きな千羽鶴になってしまいますが、小さな折り紙のあるお宅は少ないと思います。子どもさんが使った残りでいいと思います。わざわざ買うのではなく、身の回りにあるもので、今私にできること・・・を考えていきたいと思っています。家事の合間に1つなど、私たちも個々の場所で生きています。ふと、被災地の方はどうしているのだろう?と感じたとき、1つといった感じで、1つずつ、思いを込める・・無理なく1つずつ・・・ご協力いただける方、随時ご連絡お待ちしています。

 千羽鶴を折る事に対しても、人それぞれ考えが違って考えさせられます。ある人は、「折り鶴より、缶詰だ」と言います。確かにそうかもしれません。けれども、現時点では、物資が足りないと報道があっても、どうすることもできません。こんな時にできることは、無事を祈ること、復興を祈ること、人々に幸せな未来が待っていると祈る事だけです。

 報道番組を見て感じることは、悲惨な惨状を映し出す事ばかりではなく、応援番組を作ってもらいたいものです。就職して宮城など被災地から離れて生活している人から、地元に送る応援ビデオレターを作ってほしいと思うのは、私だけでしょうか?

申し訳なく思いながらも・・

2011-03-15
 少し早起きをして、お赤飯をふかしました。9時30分から、山梨学院のある甲府は、計画停電の予定でした。大学は、前日まで、卒業式を挙行するかどうか話し合われたそうです。しかし、今年の卒業生に罪は無いのだから、大学として精一杯のことをしてあげようと言うことだったのだと思います。発電機を用意しての卒業式でした。幸い、計画停電は実施されませんでした。無事に、卒業式は行われました。
 袴を着た女子学生は、本当に綺麗でした。このようなときに不謹慎かもしれませんが、少しの間、心が温かくなりました。山梨学院の先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。

 このつぶやきを更新しながら、とても大きな地震が、ありました。震度5だったそうですが、ガッタンと縦に揺れたので、少々ものが落ちました。娘は、がたがた震えながら自分の部屋から出てきました。不安が不安を呼ぶ、負の連鎖です。心を強く持って、しっかり生きなければと思います。 

明日は・・

2011-03-14
 明日は、娘の短大の卒業式です。今日は、事前指導に学校に行って来た娘は、「学長先生は、卒業する皆さんには、本当に申し訳ないけれど、心からおめでとうとは、言ってあげられない。震災の被災者、また、お亡くなりになった人のことを考えるからです。けれども、このような状況の日本を盛り上げて行くのは、あなた達です。しっかりと、生きてください。」と言う、はなむけの言葉をいただいたそうです。

 母親である私も、明日の卒業式の支度をするのに、被災者、お亡くなりになった方々に悪いような気持ちになり、準備できずにいました。それでも、短大の卒業は、人生に二度とないことです。お祝いしてあげようと準備を始めたら、「お祝いにはお赤飯」を忘れていました。夜9時に思い立ち、明日、お赤飯をふかすことができるように、準備しました。仏様もお赤飯はご馳走です。お供えさせていただくことを想像すると、お祝い事も悪いことではないような気がしてきました。

 明日は、心を込めてお赤飯をふかしたいと思います。東円寺をお守り下さっている仏様、先祖代々の仏様、そして、今回震災でお亡くなりになった方々の冥福をお祈りして、お供えしたいと思います。

 何もできないでいるのも歯がゆいので、昨日から娘と、知人に声をかけて、千羽鶴を折り始めました。被災地にいつ届ける事ができるか分かりませんが、届ける事ができる日まで、一日も早い被災地の復興を祈りながら、千羽鶴を折り続けたと思います。ご協力いただける方がいらしたら、ご連絡下さい。

普段通り・・

2011-03-13
 震災被害の報道を見て、自然の前の人間の無力さを、痛感しています。けれど、支え合い、励まし合い生きる姿は、勇気をもらいます。
 私たちは、普段の生活をしています。普段の生活をしなければ生きていけません。やるせない、切ない気持ち、日本中の人々が、一人でも多くの生存者を祈り、一日も早い被災者の復興を願っていることでしょう。
 
 今日は、日曜日。法事が2件。住職は、午後1時から「富士への思い」と題した、古典文学と写真からみた富士の魅力の講演会に出席しました。私も勉強をしたくて、講演会に参加しました。
 講演会の冒頭は、震災の話でした。「笑う事を忘れていたけれども、美しい富士山を見て、笑みがこぼれました。」という話から始まりました。人々を魅了する、富士山の魅力とは?
 文学的な角度の、富士山の魅力の講義も大変興味深いものでした。時間の関係で最後まで聞くことができませんでしたが、富士山を違った角度で見ると、より深く富士山を知ることができるのではないかと感じました。

 普段通りの生活・・・申し訳ないと思いながら、何もできない無力な私・・・
 被災された方の一日も早く復興されることを願いながら、お亡くなりになった方の冥福を祈る今日でした。
天台宗 東円寺
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