不滅の法灯 全国行脚
不滅の法灯 東圓寺に
2020-02-03
東圓寺は、山梨県にありながら神奈川教区に属している。天台宗寺院が少ないという理由から、隣接する県はいくつもあるが神奈川教区に統合されている。神奈川教区山梨部東圓寺。天台宗寺籍簿にそのように記載されている。
天台宗では伝教大師一千二百年大遠忌を令和3年に控え、「1200年の不滅の法灯 全国行脚」を今年4月2日からスタートさせる。全国を4地区に分け、寺から寺へ法灯を引き継ぎながら約14か月かけて巡り、各所で宗祖伝教大師への報恩感謝を示していく。このほど、各地域のスケジュールおよび不滅の法灯の最初の引継ぎ寺院が発表された。
1月31日、神奈川教区宗務所内で不滅の法灯行脚についての会議が行われた。神奈川教区は第二地区に分類され、信越教区から引き継がれることになっている。6月8日(月)神奈川県川崎市で「神奈川教区一隅大会」が開催される。信越教区から引き継がれた不滅の法灯が奉安される。信越教区から引き継がれた不滅の法灯は、神奈川教区一隅大会終了後に東圓寺に引き継がれることが決まった。8日(月)夕方から12日(金)まで。
天台宗にとって不滅の法灯は、788年に伝教大師が一乗止観院(現根本中堂)を建てて自ら刻んだ薬師如来を安置された際に灯された灯明である。織田信長によって比叡山は焼き討ちされ多くのお堂を焼失した歴史は有名だ。法灯は、慈覚大師円仁が山形県にある山寺立石寺に分灯していたおかげで、伝教大師の灯明は1200年の時を超え現在も守り継がれている。
「天台ジャーナル」によると、「不滅の法灯は、一千二百年に亘って受け継がれてきた信仰の対象であります。」伝教大師は、山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)人間だけでなくすべてのものは、仏になれる性(種)をもっている(御誓願)と説かれました。祖師先徳鑚仰大法会事務局ではで、法灯行脚の出発までにポスターを掲示して広報するほか、各地域で行われる行事などをホームページや報道各社に随時配信して周知する意向だ。分灯式は4月2日午後1時から、比叡山延暦寺根本中堂にて営まれる。
今後の活動についてはホームページやFacebookなどで随時配信予定。不滅の法灯が東圓寺に奉安される。またとない特別な仏縁をいただいた。今年はオリンピックの聖火も忍野八海を巡ることが決まっている。2020年、忍野村は様々な意味で歴史に残る意義深い年となりそうだ。
